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ブログ/Blog

2024.02.05

定禅寺通エリアの脱炭素先行地域とまちづくりについて

仙台市の脱炭素先行地域とは
 2023年11月7日、仙台市は国の環境省が実施する「脱炭素先行地域」に選ばれました。
これは、2030年度までに民生部門(家庭部門及び業務その他部門)の電力消費に伴うCO2排出実質ゼロを実現するとともに、運輸部門等その他の分野も含めて温室効果ガス排出削減を目指す地域を、環境省が2025年度までに100カ所選定するという施策です。
 選定されたことによって仙台市に「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金」(交付率:3分の2、上限額:5年間で最大50億円)が交付されることになりました。
 今回4回目の公募だったのですが、2回目は落選となり、満を持して4回目で選定されました。
 本計画は、仙台市だけでは達成できない内容になっており、共同提案者となっている、私が代表している定禅寺エリアマネジメントなどの地域団体、カメイや東北電力などの民間業者、東北大学等と連携しながら進めて行く事になります。

脱炭素先行地域の概要
 仙台市の計画提案の概要は「109万市民の”日常″を脱炭素化」―「働く人」「暮らす人」「訪れる人」が豊かな時間を過ごせる”新たな杜の都″―となっており、総事業費は 約131億円(民間資金および他の国庫補助金の活用を含む)で対象エリアは、定禅寺通エリア、泉パークタウンエリア(紫山3・4丁目)、東部沿岸エリア、エネルギー供給エリア2カ所となっています。
 特に今回の目玉としては、定禅寺通エリアにある既築ビルの「使いながらZEB(ゼブ)改修※」に取り組むことと、事業系生ごみと剪定枝をバイオマス発電の原料として活用するなど、「都市バイオマス資源」の資源循環モデルを創出し、行政と地域団体が一体となって、地域の課題解決やサーキュラーエコノミーの推進を図ることです。
 また、それによって生まれた民間の余剰資金を、東北電力が新設する地産地消型再エネ電力メニュー(本市域内で作られる再生可能エネルギーを活用した電力契約メニュー)を通じて脱炭素化を推進することも計画されています。

当グループの関わり
 SKグループとしては、私の定禅寺通りエリアマネジメントの関わりだけでなく、該当エリアに所在する定禅寺ヒルズとヒルズ2のZEB改修又は省エネ改修により雑居ビルのZEB化という日本でも類を見ない脱炭素施策の推進を期待されています。
 また、事業系ごみの分別も「世界一美しいゴミ箱プロジェクト」の理念と完全に一致しており、定禅寺エリアのまちづくりと合わせた活動も期待されていると思っています。
 当グループは本施策の中心にいますので、仙台市や脱炭素チーム及び仙台市民と協力しながら、まちづくりと脱炭素という仙台市の2大施策をプレーヤーとして牽引していきたいと考えています。
 また定禅寺通エリアマネジメントだけが、定禅寺通のまちづくり(都心まち課)と脱炭素先行地域(環境局)の両方に関わっており、仙台市以上にこの2つの情報を持っています。
 なのでJSAMが中心となってこの2大施策を「まちづくり」として繋いで行きます。
 また、ここに、ジャズフェスやヒカぺ、ループなども合わせて行き、全てを統合した形で相乗効果を出せるようにしていきます。
 この流れの延長で都心再構築プロジェクト推進と合わせて県民会館跡地の市民活動を活発化させていき、定禅寺通北側の再開発を誘発させていきたいと考えています。

※ZEB改修とは
「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」は、省エネ設備や再エネ設備などの導入により、エネルギー消費を実質ゼロにすることを目指す建築物。「使いながらZEB改修」は、業務や営業への影響を最小限にとどめながら、既築ビルのZEB改修を行うこと。
脱炭素先行地域の詳細は仙台市HPへ⇒https://www.city.sendai.jp/ondanka/senkoutiiki.html

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氏家正裕(うじいえ まさひろ)

株式会社仙台協立 代表取締役/日本商事株式会社 代表取締役
(一社)定禅寺通エリアマネジメント 代表理事
定禅寺通りまちづくり協議会 幹事
肴町公園周辺エリアまちづくり協議会 理事長
仙台ビルディング協会 理事
仙台商工会議所 不動産部会 副部会長
仙台経済同友会 幹事

宮城県石巻出身。東北学院大学法律学部卒業。 東京の橋梁建設会社を経て、1988年祖父の代から続く株式会社仙台協立へ入社。関連会社の日本商事(株)を活用した物件の募集、管理に限らず、入居者希望に合わせたリニューアルまでを行うことで、築古ビルの安定的な入居率維持と不動産価値の向上に取り組む。現在は、不動産に関する専門性を通して、地域の発展に貢献していくまちづくりにも力を入れている。

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