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Blog [カテゴリ:テナント紹介]

入居者インタビュー|協立2ビル「株式会社 プラスヴォイス」 代表取締役 三浦 宏之さん

協立1ビルに隣接する協立2ビルは、テナントオフィスのほか、会議や面接会場など用途に応じた多様なレンタルスペースを提供しています。8階にオフィスを構える「株式会社プラスヴォイス」は、聴覚障がい者が手話で暮らし、働くためのシステムと社会づくりを推進しています。代表取締役の三浦宏之さんへ、事業の取り組みや手話のある社会についてお話を伺いました。

聴覚障がい者が自分の言語で暮らし、働くための社会づくり

ー 事業の内容について教えてください。

事業は大きく分けて3つあります。

一つ目は、手話通訳事業(ICT事業/インフォメーション アンド コミュニケーション テクノロジー)です。通訳オペレーターが、ろう者と聴者の間に入りスムーズにやり取りできるよう手話と音声で通訳します。

二つ目は、システムソリューション事業です。ろう者とのコミュニケーションをサポートするためのアプリケーションやシステムの開発などを主にしています。

三つ目は、メディア事業です。プロフォトグラファーやクリエイターによって、子どもたちのスポーツの記録を残す「スポーツフォトライブラリー(以下:スポフォト)」の作成や、撮影・編集・制作を行なっています。この事業は、障がい者の就労支援事業としての側面も併せもっています。

ー 障がい者の中でも「聴覚」に特化しサービスを展開しているのは、どのような経験やきっかけからなのでしょうか。

司会業をしていたときに担当した、ろう者の結婚式が手話との初めての出会いでした。笑って欲しい場面で反応がなく、自分の声が届いている感触がありません。けれど会場は幸せそうに笑いながら手話で会話をしている人たちであふれていました。聴覚障がい者という福祉的なイメージが変わり、手話に興味を持ちました。

その頃、PHSや携帯電話にメール機能がつき始め、文字で会話ができる時代になりました。聴覚障がい者にも使いやすい端末(着信音ではなくバイブレーション搭載など)を作ろうと1998年に起業をしました。

ー(氏家)まさに黎明期でしたね。通信で社会課題を解決する発想は珍しかったのではないでしょうか。

当時はFAXが主流で、聴覚障がい者が在宅していないと連絡が取れませんでした。「携帯で文字を送れる」というのは革命的でしたね。その中でも、携帯電話はセンター経由で配信され受信者側が取得する仕組みで、PHSは割高ですが相手に直接届く仕組みでした。人生が変わったと涙を流して喜んでくれる人が多かったです。

遠隔手話通訳サービスの元になったのは、2000年頃ろう者の友人から119番通報をしてほしいとSOSが届いた出来事です。ビデオ電話を繋げながら、消防とのやりとりを通訳した経験から需要に気付きサービスを開始しました。

現在、日本にはろう者が約9万人、難聴者を含め障害者手帳を持っている人が36万人いると言われています。補聴器を使用している人は1900万人です。これだけ多くの人が、”聞こえ”のコミュニケーションに困っています。

自分の言語で会話するということ

プラスヴォイスでは仙台、東京、大阪の三拠点に60名の手話通訳者が在籍しています。サービスの利用は、スマートフォンでQRコードを読み込むだけなのだそう。

せっかくなので、手話通訳を介してコミュニケーションをとってみましょう。(通訳者の呼び出しと、両手が使えるようスマートフォンを固定)

三浦/(通訳者が手話通訳で表現)社長と久しぶりにお会いできてうれしいです。以前お会いしたのは10年くらい前でしたね。社長は変わらずかっこいいですね!

(氏家)すごいですね! 私が話している音声を通訳者さんが画面上で通訳をして三浦社長へ伝えてくれるんですね。ほとんどタイムラグもなく、筆談と違ってジョークなども交えて会話ができますね。

ろう者は日本人であり日本に住みながら、海外の人よりも生活しにくい環境に置かれています。

聴者同士は言葉が違えど「音声言語」でコミュニケーションをとることができます。難聴者は、自分の言葉を音声で伝えることができるため音声で相手に伝え、スマートフォンなどの音声認識された相手の声を「視覚日本語」でコミュニケーションが可能です。

ろう者は本来「手話」を言語にすることを法律で定められている中で、筆談や打ち込みなどの「視覚日本語」に置き換えて対応することがほとんどです。

(氏家)実際に自分自身が困った経験がないため意識が向きませんでしたが、お話を伺うとさまざまな面でご苦労をされている方がいらっしゃると想像ができるようになりますね。

例えば、災害時には防災無線の放送や、ラジオの情報をろう者は理解することができません。普段通訳者として側にいてくださる方も、被災地では同じく被災者です。遠隔でさまざまな地域から手話通訳以外にも文字要約などでサポートが必要です。

また、コロナ禍においては病院の受診に手話通訳者が同行できない状況が長く続きました。これまで手話通訳者や家族が側にいるから不要とみなされがちだったサービスの必要性が顕在化し、遠隔手話通訳サービスを知るきっかけになった方も多いと思います。

(聞き取り通訳中の画面)

AIの普及で変化していく手話の在り方

(氏家)先ほど、手話通訳オペレーターの方を介して会話をしましたが、手話が言語として形があるものとすれば、近い将来、翻訳機能のようにAIなどを介してろう者とやりとりすることは可能になるものなのでしょうか。

可能性はあります。例えば、受付業務やオペレーション化されたやりとりであれば近い将来実現しているのではないかと考えます。しかし、会話に齟齬や語弊があることに気がついたり、ニュアンスの違いを感じたり、表現するには高い壁があるかと思います。

AIによる手話サービスの普及により、手話通訳者の活躍の場が狭まるのではないかという懸念も耳にしますが、両者の活躍により、ろう者はどこでも当たり前に手話で生活できる社会ができていく。きっと手話通訳者の活躍の場は増えていくと考えています。

(氏家)プラスヴォイスとして、システムソリューション事業で展開している内容を教えていただけますか。

今、プラスヴォイス公式WEBサイトの社長挨拶には私の音声と、手話通訳者の映像が使用されています。これをAI技術を用いて私自身が話し、手話をする映像にすることが可能になりました。

これには、まだ人数の少ない手話通訳者の中から聞こえてくる「特定されたくない」というニーズに応えたり、映像を利用する企業様に対してより長く映像が利用できたり、コンプライアンス面での利点も生まれています。

聴覚障がい者達の「クリエイター」としての働き方

プラスヴォイスのメディア事業部では、聴覚障がい者にプロフォトグラファーや、デザイナーとして育成し活躍してもらっています。聞こえない人は、視覚情報の割合が大きい分、視覚的な能力が高いと考えているからです。

就職先に悩む方も多いので、働き方の一つとして選択肢を増やせたらと思います。現在、仙台オフィスでは「スポフォト」として、宮城県や福島県の高校野球連盟と契約し高校野球の撮影や、サッカー、バレーボールの大会での撮影を行なっています。

仙台オフィスでは撮影後のデータを編集し、印刷や加工、発送業務も行なっています。デフ(耳が聞こえない、聞こえにくい)アスリート33名を取材した冊子も作成し、発売も予定しています。この冊子では、選手はもちろん、フォトグラファーもライターも聴覚障がい者です。

また、本年11月にはデフリンピックが日本初開催され、弊社のデフフォトグラファーもオフィシャルフォトグラファーとして活躍の場をより広げる挑戦ができました。

「合理的配慮」義務化の時代に当たり前の対話を可能にしていくこと

2024年4月から「合理的配慮の提供」が法的義務になりました。これまでは努力義務事項だったため対応しない企業も多くありましたが、今後は「聴覚障がいのある方は訪問してこないので対応しません」では済まされません。

その上で、多くの企業は聴覚障がい者に対して筆談対応の選択肢をとることでしょう。ですが、本来は「同じ体験を共有できること」が合理的配慮の根幹です。

例えば、不動産の契約や保険説明のような内容が複雑な場面では、手話通訳の有無が理解度を大きく左右します。銀行やカード会社では、本人ではないという法的理由で通訳者や家族であっても手続きが行えない場面も多く存在します。私たちの役目は、そうした当たり前の対話を可能にしていくことです。

現在「遠隔手話通訳サービス」は、全国の大手企業や行政窓口、企業の相談センターなどに導入されています。

受付などからスマートフォンでQRコードを読み込むだけで、手話通訳者が画面上に現れて会話を仲介します。企業にとっては、合理的配慮の義務化に対応する手段であり、聴覚障がい者にとっては社会参加の扉が開かれる仕組みです。

「できる」を知らないろう者へ

ー プラスヴォイスの今後の展望についてお聞かせください。

聴覚障害者へ困っていることはないか尋ねると「困っていない」と返されます。理由は「筆談で対応できるから」です。

「筆談で対応できる」は仕方なく筆談しているのだということに、社会もろう者自身も気付いていません。彼らの言語である手話で聴者たちと会話ができること。窓口での手続きや契約手続きだけではなく、日常会話や、レストランでの注文が手話でできるということ。

当事者たちが「世界はこんなもの」と思っていることが、そうではないという選択肢を増やし広めていきます。

ー(氏家)ありがとうございます。実際にサービスを通して、筆談とは違う会話としてのテンポ感やニュアンスまで伝わるのだと体験できました。「選択肢を増やす」という部分で、仙台協立の受付にも手話遠隔サービスを導入してみます。本日はありがとうございました。

アイラブユーの手話

S.FRONT 4階 「仙台駅ちゅら皮ふ科」 院長 小松 恒太郞さん

仙台協立第15ビル「S.FRONT(エス フロント)」は、仙台駅直結の利便性が魅力です。今回お話を伺う「仙台駅ちゅら皮ふ科」さんでは、保険診療のみならず、「シミ」や「ほくろ」、「医療脱毛」などの悩みの改善等を目的とした美容医療も取り扱っており、仙台でも広く周知されているクリニックの一つです。今回は、院長の小松先生へS.FRONTでの開業の経緯や、仙台駅ちゅら皮ふ科の強みを伺いました。

仙台駅直結の利便性「仙台駅ちゅら皮ふ科」

ー 仙台駅ちゅら皮ふ科の診療概要を教えていただけますか?

当院は、一般皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科、老年皮膚科の診療に加え、美容医療、自費診療にも力を入れています。美容医療に特化した美容看護師も在籍しておりますので、シミの改善やアンチエイジングなどのお悩みにも対応しています。
皮膚、髪、爪などにあらわれる症状や、からだの問題を一緒に考えたり、解決していけるよう治療を行なっています。

ー 仙台駅ちゅら皮ふ科の「ちゅら」と、シンボルマークにもなっているシーサーは沖縄を連想させる印象的な院名ですね。院内も各所にシーサーや海モチーフのアイテムが多いですが、小松院長は沖縄にルーツがあるのでしょうか。

いいえ。私自身は仙台市の出身です。仙台第二高等学校卒業後、北海道の大学へ進み、研修医時代は岩手県盛岡市で過ごしました。
「仙台駅ちゅら皮ふ科」は、私が沖縄が大好きで、移住し7年間生活していたことに由来しています。
沖縄は、温かな気候が関係しているのか、明るくておおらかな人や、気にかけて面倒を見てくれる人の多い印象を持っています。その温かい空気感を生まれ故郷の仙台にも持ち込みたいと思い名づけました。

ー(氏家)当ビルのクリニックは、2階のオレンジ薬局 今井社長がリーシング(誘致)をしてくださっていますが入居に至った決定打のようなものはございましたか?

開業地を探す際、薬局に誘致していただくのが今は主流となっています。何社かやり取りしている中で、オレンジ薬局の今井社長が一番積極的にご提案やサポートをしてくださいました。
S.FRONTをご紹介いただいた当初は専用駐車場がないことを懸念点のひとつとしてみていました。しかし、皮膚科を受診いただく方を具体的にイメージすると、10代〜30代のニキビ治療の患者様が多く、駐車場よりも、車以外のアクセスの豊かさを優先することにしました。結果的に、JR線、地下鉄、バス、新幹線とさまざまな交通手段を利用いただけるため、県内外から通院いただきやすい環境になっています。
さらに、当院で勤務する美容看護師は、東京から通勤をしています。看護師免許、美容師免許のほか民間資格を多数所持していることから、その専門性や東京での流行をいち早く取り入れたい方から指名を受けることも少なくありません。S.FRONTは仙台駅直結なので、スタッフが東京からでも通勤しやすいというのは非常に助かっています。

仙台で東京の美容医療が受けられる

東京では以前から主流であった美容医療も、昨今では地方でも身近となりつつあります。競合も増えつつある中で、小松院長が「皮膚科」での開業を決意した理由や、仙台駅ちゅら皮ふ科が多くの患者様に支持される理由を伺います。

ー 小松院長が皮膚科で開業した理由を教えていただけますか?

皮膚科医をしていて魅力や強みに感じる部分は、内服、外服、手術を他の科に頼らず自分たちで完結できるところです。病気の中には、診断名をつけるまでにMRIやCT、血液検査などさまざまな検査やデータを集めるために通院を重ね、ようやく診断名がついても治せないというものもあります。
皮膚科では、私自身の目で見て、その場で診断して、処置や、治療の道筋を立てるといった一連の提案が可能な場合が多いと感じています。さらに、昨今では美容や健康的な肌でいることを目的とした自由診療もメジャーになってきました。保険診療への馴染みが強い日本で、自由診療を取り入れやすい皮膚科は、時代のニーズに合わせて治療方法も進化していきやすいのではないかと思っています。

ー(氏家)ニーズが増えている一方で、仙台でも様々なクリニックが増えている印象を受けます。仙台駅ちゅら皮ふ科として他院と差別化になっているポイントや、集客などに活用している取り組みはございますか。

差別化となるポイントは、まず保険診療をメインで行っている皮膚科クリニックで安心の美容医療を受けられるということです。
美容皮膚科、美容形成外科は仙台にも多くありますが、皮膚科専門医が院長を務める保険診療・美容医療共に担うハイブリッド皮膚科はまだまだ少ないと思います。美容医療で生じてしまった皮膚トラブルにも柔軟に対応することが当院では可能です。
また、当院の常勤スタッフも美容医療に精通していますが、さらに東京から定期的に勤務している美容看護師が在籍しているという点も強みです。地方から東京に美容医療を受けに行くと、施術料金の他に定期的な交通費がかかります。
東京の美容医療が仙台で受けられると、交通費の負担を減らしたり、別の悩みを解決する施術に充てることもできます。東京から美容に精通する美容看護師が定期的に来てくれることで、当院の常勤看護師の美容知識のブラッシュアップも出来ています。

集客にはSNSも使用しています。こちらも東京では主流ですが、地方ではあまり導入されていません。Instagramのほかにも、Xやthreadsなどを活用し情報発信をしています。立地がいいというだけで選ばれる時代ではなくなってきているので、クリニックの選択肢がたくさんある中で、口コミなどを参考にする方も多くいらっしゃいます。公式の情報が定期的に発信されていることも重要だと思い取り組んでいます。

性別問わず、悩みを相談できる

仙台駅ちゅら皮膚科の診察時間は平日19時まで(AM 10:00〜13:30/PM 15:30〜19:00)と長めで、一般的なお昼休みの時間帯からもずれているため、通院しやすい環境が整っています。

ー(氏家)実は、私自身数年前から円形脱毛症に悩んでいます。数箇所に症状が現れて、治ったと思えばまた別の箇所へ。今回は眉毛にも症状が出ておりましたが何科を受診すれば良いかわからないままでした。皮膚科の受診で適切なのですね。

保険診療で受け付けています。頭全体に症状が広がると治りにくいと言われていますし、患者様によっては全身に渡り脱毛症状があらわれる場合もあります。ぜひ一度受診をおすすめいたします。治療方法として当院では、外用療法や内服療法、ステロイド注射療法、紫外線療法を扱っています。

ー(氏家)シミも気になっているのですが、私はトライアスロンをすることもあり日焼け肌なんです。これは施術可能なものでしょうか。

そうですね。日焼けをしていない方と比較すると、日焼けをしている方はシミ取りレーザーを当てた箇所のシミが濃くなってしまうなどの副作用が出やすいです。
例えば、トライアスロンにシーズンがあるのであれば、シーズンオフのタイミングで施術を受けていただくか、目立ちにくい場所でテスト照射をして、成功を確認してから本照射に移ることをおすすめします。
薄毛などの年齢特有のお悩みはもちろん、シミ取りや肌のキメやくすみなどにアプローチをしたい方が性別や年齢問わず増えてきましたので、一歩踏み出して相談に来ていただければと思います。

これからのS.FRONTについて

ー(氏家)S.FRONTは仙台駅直結ではあるものの、駅からビルが見えるわけではありません。集客やお客様への案内でハードルがあるのではと思うことがあります。小松先生の元にお客様から届く声や、感じていることはありますか?

お客様から場所がわからないというお問い合わせをいただくこともありましたが、皮膚科の特性上、外見やプライベートな悩みを抱えて来院される方も多く「皮膚科に通っている」と周囲に知られず通院したいニーズもあるわかりました。目立つことがいいことばかりとは限らないものですね。

ー(氏家)本日お伺いをして、エレベーターの4階ボタンに「休診日」と小さくお知らせを掲示するなど、お客様目線のサポートが素敵だなと感じました。エレベーターの待ち時間を考慮し2階のエレベーターホールにサイネージを設置してS.FRONT入居者のみなさまからお知らせを流せるようにするなど、私たちもまだまだ工夫できることがあると気付きになりました。

ぜひ今後もS.FRONTをご活用いただけますと幸いです。本日はありがとうございました。

会社概要
仙台駅ちゅら皮ふ科
住所宮城県仙台市宮城野区名掛丁201−2 S.FRONT 4階
電話:022-781-7506
WEBサイト:https://sendai-churahifu.clinic/
Instagram:https://www.instagram.com/sendai_churahifu/

入居者インタビュー|仙台協立第1ビル 株式会社SEALs(シールズ) 代表取締役CEO 熊谷怜真さん

仙台協立ビルのインフォメーションや、シェアオフィス「COMPASS」として機能する仙台協立第一ビル。4階にオフィスを構えるのはSNSマーケティング事業やリスキング事業などを手掛ける仙台発のベンチャー企業「株式会社SEALs(シールズ)」です。「東北で一番面白い会社」を目指し、率いるのは代表取締役CEO 熊谷怜真さん。「Fラン会長りょうま」の名前で活動する企業SNSは総フォロワー70万人を越え、その社風や、熱意ある取り組み、上場を見据えたスピード感に魅力を感じる若者たちが全国各地から入社をしています。熊谷社長に起業を志したきっかけや、仙台協立ビルの利活用についてお話を伺いました。

広告業界未経験で広告業界の起業へ

ー さっそくですが、事業内容について教えてください。

マーケティング事業、リスキリング事業、エンターテイメント事業などの事業を展開しています。グループ会社では、焼肉屋などの飲食業や、飲食店プロデュース業、内装設計などの事業も行っています。

ー(氏家) 熊谷社長は広告業界未経験での起業と伺いました。ご経歴や選択の過程を教えてください。

一番最初に起業を志したのは高校三年生の時です。とにかくモテたかった私は、検索エンジンで「モテる男の条件」と調べヒットしたイタリアンシェフ、起業家を鵜呑みにしてイタリアンシェフとしての起業を決断しました。

大学在学中はイタリアンレストランで修行をし、卒業後は店舗経営を学ぶため大手居酒屋チェーン店に入社。その後、転職し焼肉店で店舗立ち上げの経験も積みました。店長職を経験していくと飲食業界の黒地経営の大変さを知るようになります。同時に、自身のお店を開く夢を持ち続けながらも、料理のセンスの無さに絶望するような日々でした。

ー(氏家)料理のセンスを、熊谷社長は具体的にどのように捉えられたのでしょうか。

料理の世界で見ていくと「ピザ選手権世界一」や「星付きレストラン」などさまざまな形で評価を得ることができます。私は、シンプルに街のイタリアンレストランは作れるかもしれないけれど、先述したアッパーゾーンに到達する技術がありませんでした。

しかし、飲食業界を諦めたわけではなくもっと必要なスキルがあるに違いないと改めて検索エンジンに頼ったところ、世の中には「作る仕事」と「伝える仕事」の2つしかないと出てきたんです。シェフは作る仕事だったので、私に足りないのは伝える能力なのだと思い通信会社の営業職へ転職しました。

最初の起業は3年間営業を経験した26歳の時です。経験を積む中で、人材派遣業が自分の中で一番打ち上げを出せると意思決定し起業をしました。

ー(氏家)最初の起業は人材派遣業だったのですね。現在の事業に至るきっかけはあったのでしょうか。

当時のインターンメンバーは「自分たちで事業計画書を作り、事業を起こそう」をテーマにしていました。作っては、私に却下されていく中で持ち込まれたのがSNSマーケティング事業でした。まずは自分たちのアカウントをバズらせようと立ち上げたのが「Fラン会長りょうま」のInstagramとTikTokです。順調にフォロワーを獲得できたことから、ビジネス展開ができると判断し、株式会社SEALsを創業しました。

「東北で一番面白い会社」を目指して

ー(氏家)上場に向けてのご準備も進んでいるそうですね。東北は上場企業がまだまだ少ない中で、熊谷社長のようにアグレッシブに突き抜けていく若手起業家がいるのは喜ばしいことです。

私自身、東京で働き転勤がきっかけで仙台に帰ってきた時に「東京から5年遅れているな」と悔しさを覚えました。若い力で盛り上げていきたいと思ったのがそのタイミングです。「何かしたい!」と思った時、東京に行くしかない環境はおかしいと思うんです。自己実現ができない環境を変えたい、若者がしたいことを私たちは事業にしていきたいですね。

なので社内では、毎月社内プレゼンを実施しています。事業計画書を管理会計で作ってもらい、サマリーを提出。役員会で承認されたら実際に事業となり、社内ベンチャーのように広がりを見せていきます。

ー(氏家)優秀な人材が集まっているからこそですね。社内を拝見するとエネルギー溢れる若手のメンバーが多いように感じますが、採用活動はどのようにされているのでしょうか。

創業当時は知り合いや、そのまた知り合いで広がっていましたが、現在の社員はみんなSNSのフォロワーです。「働きたいです」とDMをいただいたのがきっかけになっています。

ー(氏家)事前に会社のことを理解して入社してくださるのは理想的な採用ですね。

そうですね。仙台オフィスには、宮城県以外にも福島県、山形県……新たに入社した方は熊本県から移住をしてくれました。平均年齢は20代半ばくらいでバックグラウンドもさまざまでユニークです。

若手メンバーが多いこともあり、福利厚生の一環ですが毎日お米を炊いています。一人暮らしのメンバーも多く、忙しいと冷たいご飯と適当なおかずで済ませてしまったり、お昼もコンビニ弁当やカップ麺になってしまいがちです。今食べたもので体が作られていくので、良質なタンパク質やビタミンを摂ってほしいと思い、おかずや味噌汁、サプリメントなども常備しています。私たちの仕事は、出社をしなくても稼働ができますが、オフィスにくれば食費が無料になって、自由に使えるお給料も増えます。オフィスに来るのが楽しみになる仕組みを作っていけたらいいなと思っています。

ー(氏家)オフィスにあるバーカウンターもその一環ですね。実際に利用することもあるのでしょうか?

もちろんです! 日中は仕事をしたり、ご飯を食べたりする場所として活用していますが18時以降は自由にお酒を飲んでいいことにしています。お客様がご来訪の際には必ず話題になります(笑)。
お客様が「SEALsに頼みたい」と思っていただけるようなオシャレな内装や、遊び心を大切にしています。

貸し会議室利用がきっかけとなった入居

仙台協立のご入居者様は各会議室の利用割引や、仙台協立第1ビル「COMPASS」の利用権利などさまざまな特典を利用可能です。

ー(氏家)仙台協立第1ビル入居の経緯を教えてください。

一番最初は、YouTubeの撮影で会議室をお借りしたことです。入室前は「結構年季が入ったビルだな」と思っていましたが一歩足を踏み入れると一変、中はリノベをされていて綺麗でびっくりしました。

ちょうど自分たちのオフィスを検討していた頃だったので、仙台駅前と国分町で比較する中で、国分町が持つ繁華街のパワーに魅力を感じていたのでビビビッと来ましたね。借りるならぜひここがいいなと。

当時、私がコーチングの師としてお世話になっていた方が私たちの入居前にこの部屋を活用していたこともあり、個人的に”気がいい場所だなあ”と思っていました。入居するならこの部屋が良かったので、ご縁があって良かったです。

ー(氏家)貸し会議室の利用がきっかけだったのですね。貸し会議室やレンタルスペースは仙台協立ビルを知っていただき入居のきっかけになればと思い始めた取り組みです。しかし入居申込時にそこまで掘り下げる機会は少なく、入居者の中にどれくらいいらっしゃるかが数値化できていませんでした。実際のお声を聞けてとてもうれしいです。

ーSEALsさんは、COMPASSも定期的に活用いただいていると伺いました。仙台協立では「小さく借りて、大きく使う」をコンセプトに掲げていますが、実際の利活用方法などを教えていただけますか。

毎月末の全社会議ではCOMPASSを利用しています。オフィスで行っても良いのですが、場をしっかり設定できるのでメリハリがついて良いですね。

入居時のことを振り返ると、契約時には天井があったのですが内装工事の際に天井を開ける案が出てきたので、ダメもとで確認したところ了承を得られたのは驚きましたね。「全然いいですよ」とカジュアルで(笑) 内装を比較的しがらみなく自由にできた点も「大きく使っている」感じがします。

ー(氏家)私たちの理想とする入居者様の利活用を体現いただきありがとうござします。ぜひ引き続き小さく借りて、自社ビルのように大きく使ってください!

株式会社SEALs
仙台オフィス
〒980-0803
宮城県仙台市青葉区国分町一丁目8番13号仙台協立第一ビル4階E号
公式WEBサイトInstagramYouTubeTikTok

横浜オフィス
〒231-0033
神奈川県横浜市中区長者町5丁目75-1
スクエア長者町914号

米子支社
〒683-0852
鳥取県米子市河崎3188-1

仙台協立第5ビルに GEMINI -ジェミニ- がNEW OPEN!

国分町・稲荷小路にある仙台協立第5ビルに新しくオープンした「GEMINI -ジェミニ-」をご紹介いたします✨

 仙台協立第5ビルとは?

仙台協立第5ビルは、東北最大の歓楽街・国分町の稲荷小路にある飲食店ビル。国分町の喧騒を抜け出し、落ち着いた雰囲気の中でこだわりの時間を過ごすことのできるお店が揃っています。

💡「GEMINI -ジェミニ-」の魅力
仙台協立第5ビルにて、【GEMINI -ジェミニ-】が9月6日に移転リニューアルオープンしました!

木目のカウンターが印象的な店内は、落ち着きながらも居心地の良い空間。お一人様でゆったり飲みたい方はもちろん、お仕事帰りや飲み会帰りにも立ち寄りやすい雰囲気です。

カラオケ完備で、歌って楽しみながらお酒を楽しめるのも魅力。喫煙については「加熱式タバコのみOK」となっており、タバコが気になる方でも安心して過ごせます。

📍お店情報
店名:GEMINI -ジェミニ-
住所:仙台市青葉区一番町4丁目4-8 仙台協立第5ビル1階
営業時間:21:00~LAST
定休日:月曜日
Instagram:https://www.instagram.com/bargemini_sendai?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==

仙台の夜をさらに楽しく彩るスポットとして、ぜひ新しく生まれ変わった【GEMINI】へ足を運んでみてください✨

入居者インタビュー|「THE GATE(仙台協立第12ビル)」 「WIDEFOOD株式会社(ワイドフード株式会社)」代表取締役 伊藤直之さん 

仙台駅から徒歩5分。AER(アエル)向かいの仙台協立第12ビル「THE GATE(ザ ゲート)」は、5階建ての小さなビルながら、駅前の人が絶えず行き交う場所という好立地でビジネスの可能性を広げます。1階には「かたい信用 やわらかい肉 」のキャッチコピーでお馴染みの『肉のいとう』から「仙台牛・牛たん 焼肉のいとう」が出店しています。運営会社「WIDEFOOD株式会社(ワイドフード株式会社)」二代目の伊藤直之社長へ、事業の内容や、東北の企業が抱える課題についてお話を伺いました。

コロナ禍に立ち上げた新規事業
「飲食店」への挑戦

ー 事業内容について教えてください。

私の父が創業した「肉のいとう」はBtoC(企業から一般消費者向けのサービス)のビジネスモデルで大きく分けて3つの軸を持っています。創業当時から行なっている惣菜や生肉加工などの対面販売を重視した「販売事業」、自社サイトや各種ECサービスでの「オンライン通販事業」、そして2021年から新たに取り組みを始めた「飲食事業」です。そのほか、海外輸出や太陽光発電、M&A(買収や合併 ※1)により事業継承した3社の代表を務めています。

ー(氏家)「肉のいとう」の飲食店はここ数年、当ビル以外にも仙台駅構内、仙台駅東口など出店に勢いを感じておりましたが、初出店の2021年はコロナ禍で飲食業界が大打撃を受けていた頃と記憶します。その中で、新規事業として飲食店出店へ挑戦した理由を教えていただけますか。

飲食店事業を始めたきっかけは3つありました。一つ目は、2020年のコロナ流行当時、弊社は通販と販売のみでしたが、飲食店や宿泊業の休業や撤退により離職した方が数名中途入社され、これまでの職種とは大きく異なるであろう惣菜や弁当の製造や販売へ就いてくれました。コロナが落ち着いた段階で彼ら、彼女たちが飲食業をしたいと思っていたら、飲食店を始めたいと思うようになりました。

二つ目は、お客様から精肉、弁当、通販以外で、「焼肉店として、肉のいとうをお酒を飲みながら楽しめないか」というご要望が少なからずあったことです。

そして三つ目に、飲食店として名高い名店には、精肉店をスタートとした企業がいらっしゃるということも決め手になりました。弁当販売だけではなく、割烹やレストラン、焼肉店などは私たちにとって「チャレンジをしないといけない領域」だと、飲食店で勝負する決断にいたりました。

「肉」の可能性は無限大
最もお客様に喜んでいただけるスタイルの模索

仙台駅構内tekute(てくて)「肉のいとう 仙台駅1階店-MeatStage-(ミートステージ)」は、店内飲食だけではなく、お弁当や惣菜などで「仙台牛」を手頃に、手軽に味わえる店舗として駅利用者の支持を集めています。

(肉のいとう 仙台駅1階店-MeatStage-外観|提供 WIDEFOOD株式会社)

ー(氏家)飲食店でありながら、仙台牛弁当や仙台牛を使った惣菜を手頃な価格帯で購入できる。この営業スタイルや、商品はどのようにして生まれたのでしょうか。

私が事業継承を決意し、仙台に戻ってきたのは2014年ですが当時「仙台牛」の全国的知名度は低く、正当に評価されていませんでした。仙台にはすでに「牛たん」のイメージが強く定着していたことも要因の一つだと考えます。

そこで、最初に取り組んだのが仙台牛を使ったコロッケなどの惣菜メニューの開発でした。百貨店で開催される「宮城県物産展」に「牛たん弁当」だけではなく「仙台牛弁当」や、牛たんと仙台牛のハーフ&ハーフの弁当を販売するところからスタートしました。徐々に全国の百貨店催事へ呼ばれる回数が増え、次に「東北物産展」「全国うまいもの大会」とステップアップを重ねていく中で、各地の銘柄牛に負けないよう試行錯誤した販売スタイルが「肉のいとう 仙台駅1階店-MeatStage-」に反映されています。これまでの営業スタイルや、通信販売とは異なるスタッフの業務知識を得たことも飲食店への道が拓けた大きな転機です。

ー(氏家)宮城県内だけではなく、全国各地での実績を積み重ねての出店なのですね。実際に飲食店を運営してみて感じることはございますか?

通信販売、対面販売、飲食店とそれぞれ経験してみますと、率直に効率が良いのは通信販売だと感じます。全国のテレビ放映で話題になっても短時間で多くの注文に応えることができますし、受注生産型なのでロスも最小限です。
一方で、飲食店は新規出店の際の設備投資や、スタッフの採用や育成、シフト調整などの人材管理、継続的な集客などの面で苦労が重なります。この苦労をどのようにして取り除くかが課題となってきそうです。

ー(氏家)現在5店舗展開している飲食事業の特徴をお伺いできますか。

現在、飲食店の直営店は5店舗ありますが全て業態やコンセプトが異なります。AER、仙台駅前に位置するこのビルの「仙台牛・牛たん 焼肉のいとう」は、女性が一人でも焼肉を楽しめることをコンセプトにしています。仙台駅構内の「炭火焼鳥 肉のいとう」は、事業継承をした福島県の鶏肉の加工処理会社から流通業者を介さず鶏肉を仕入れることで手頃な金額でご提供できるほか、「ブランド地鶏」の食べ比べなど独自のメニューを提供しています。

(仙台牛・牛たん 焼肉のいとう 店内風景|提供 WIDEFOOD株式会社)

仙台駅東口には、牛タン専門店でありながら居酒屋の店舗、焼肉とタンしゃぶを両方楽しめる店舗の2店舗があります。名古屋は、夜のみの営業ですが、高単価で接待などに向いている店舗です。
「肉」は飲食店の可能性を広げてくれます。目の前でステーキを焼く鉄板焼き、生姜焼き、大衆的な定食屋、おしゃれなバル……。その中で、私たちはどの業態に一番ニーズがあり、一番自信を持って提供できるのかを模索し、挑戦を続けていきたいと思っています。

地方の”後継者不足”にM&Aで向き合う

ー 先ほどは、飲食店の事業継承が持つ可能性についてお話を伺いました。伊藤社長はすでに数社事業継承をされておりますが、その中で大切にしている想いや取り組みはございますか。

事業者の方と面談を行う際に必ず質問することがあります。
「20年前に戻れるなら、何をしたかったですか?」
当時やりたかったけれどできなかったこと、振り返るとやっておくべきだったことをお話しいただきながら対話を重ねると、自分が代わりに成し遂げられそうなことや、取り組むべき道筋が見えてきます。

また、地元企業として取り組んでいることは大切にしていきたいと考えています。例えば、事業継承をした福島県の会社は、福島県唯一の大規模食鳥処理場としてブロイラーの処理・加工を行いながら、大規模食鳥処理場としては珍しく地鶏の解体・加工も手がけていました。大手企業に買収されてしまうと、ブロイラーのみの加工に限定され、地元の地鶏や銘柄鶏の加工場がなくなる懸念があります。事業者だけではなく、地元の人たちのことも考え大切に事業を引き継いでいきたいと考えています。

その中でも、東北人に多い「いいものを安く売ろう」「わかる人だけがわかってくれればいい」という思考ではなく、ちゃんと商品価値を伝える努力や、適正金額で流通し、利益を上げることで従業員の給料を上げ、雇用を守り、新しい人材を採用できるという循環をしっかりと作り上げていきたいですね。

会社概要
WIDEFOOD株式会社(ワイドフード株式会社)
〒980-0813 仙台市青葉区米ヶ袋1-6-8
公式WEB:https://www.widefood.jp/

仙台牛・牛たん 焼肉のいとう 仙台駅前店
〒980-0021 仙台市青葉区中央1丁目7−39 仙台協立第12ビル 1階

※1 M&A
「Mergers and Acquisitions」(合併と買収)の略で、資本の移動を伴う企業の合併と買収を指す。本文中では後継者不足による「事業継承」が目的となる。

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